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『東京2020』に思うこと

東京オリンピック(東京2020)開幕まであと8日となりました。

今まで私は『東京2020』に対して賛成・反対を含め、意見を言うことを避けてきました。しかし、殆どの会場において無観客での開催が決まり、準備が進んでいることを受け、私見ではありますが記したいと思います。

本投稿に対して、賛同・批判のご意見があるかもしれませんが、ブログをご覧いただいている皆さまへ強要するつもりは全くございませんので、ご了承ください。

最初に伝えなければならないことは、2013年9月に東京でのオリンピック開催が正式決定して以降、『東京2020』の実施責任は主管である東京都とJOC、バックアップする政府、そして日本国民にある、ということです。物理的に実施不可能な事由が存在しない限り、立候補して開催権を得た以上、変えることは一切できません。

自らがオリンピック開催を立候補しておいて、開催が決定してから手のひらを返したように開催を放棄する行為は絶対にあり得ないのです。『開催放棄』は世界各国の信用だけでなく信頼まで大きく失う、危険行為なのです。

『物理的に実施不可能な事由』とはどういうことでしょうか? 最も分かりやすいのは『戦争』です。実は1940年に東京でオリンピックが開催される予定でした。しかし、第2次世界大戦の勃発により、世界各国のアスリートが競技できないなど、オリンピックの運営もできる状態になく、中止に至ったのです。

一方、今回の『新型コロナウイルス禍』はどうでしょうか。私は『物理的に実施不可能な事由』に当てはまらないと考えます。

まず、日本の新型コロナ感染者数は累計で他国に対して大幅に少ないですし、新規感染者数も主要7か国で比較すると、米国:26424人、英国:36216人、フランス:6810人、イタリア:1530人、ドイツ:1027人、カナダ:260人(以上、7/13時点、NHK Webサイトより)に対し、日本は3194人(7/14時点、JX通信社調べ)と決して多いわけではありません。少なくとも、感染者数の観点では『実施不可能』と判断するのは明らかに矛盾があります。

次にワクチンの接種状況についてです。こちらは日本は主要7か国に対して遅れています。少なくとも1回ワクチン接種を受けた比率は米国:55.18%、英国:67.73%、フランス:53.20%、イタリア:59.61%、ドイツ:58.49%、カナダ:69.69%に対し、日本は31.14%となっています。しかし、他の主要国、例えばロシア:20.17%、韓国:30.67%、インド:22.56%、オーストラリア:(上位18か国以下)などと比較すると決して少ないとも言えない状況です。(データは7/15時点、NHK Webサイトより)

確かに「日本はワクチン接種の被験実績が少ないから遅れた」とか「法的に制約がある」とか、色々云われていますが、過去の不祥事(色々あってこの場では言い切れませんが)や強い副作用、副反応への懸念ばかり重視したがために、国としての初動が遅れたのは紛れもない事実です。緊急事態であるにも関わらず。これは政府、各省庁、自治体はもちろん、国民一人ひとりの責任でもあります。過去の国内のワクチン接種と、今回の新型コロナワクチン接種が置かれている状況・環境は全く違うということを考慮に入れるべきだったのです。

他にも理由がございますが、個人的な見解としては『東京2020』は『物理的に実施不可能な事由』で中止することはできないのは勿論、私を含め、東京都、JOC、政府、日本国民の『東京2020』に対する実施責任の欠如が明確になったと考えます。

今回『東京2020』では大部分の競技が無観客で開催されることになり、収益の大部分(放映権によるもの)がIOCに渡ると考えられ、東京都、日本全体として金銭的に大幅な赤字になると推測されます。しかし、『無観客』でオリンピックを実施する以上、実施した『成果』を出さなければなりませんし、『五輪の存在意義』を改めて考えさせられる良い機会になることを信じております。