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『通常』業務を止める勇気

私は前職(自動車メーカー勤務)時代、提携先の別の自動車メーカーに出向して4年間業務を行いました。今日は出向先でのお話をしたいと思います。

出向先では毎週水曜日(金曜日の職場もある)の午後の時間帯、『通常』業務を止めて職場内ミーティングを行う時間が設けられていました。ここでは実務を遂行していく中で発生した課題や、将来想定される課題を洗い出し、解決策を職場メンバー全員で検討しております。ミーティングの場には所属長も参加し、各チームが抱えている課題に対して吸い上げ、アドバイスを送っていきます。

チーム毎で話し合った内容はボードにまとめたのち職場内で共有し、『通常』業務の中で実践、次の週の職場内ミーティングで効果検証・対応策を検討していくことを繰り返しています。

この会社、どこでしょうか? そうです。トヨタ自動車(株)です。今のトヨタ自動車の存在があるのは、こうした『カイゼン活動の継続の賜物なのです。

ここまではよくある話なのですが、今日のお話しの肝は別のところにあります。

冒頭に『通常』とあえてカッコ書きにしました。『通常』は具体的に何を指すでしょうか?

『通常』は抽象的な言葉です。人によって『通常』の捉え方が異なりますし、個人の『思い込み』が多分に含まれています。実は業務改善や高効率化を行うに当たり、これらを妨げる最大の原因が『思い込み』なのです。

『思い込み』の中身は自身の考え方や価値観であり、それ以外の考え方、価値観を排除するものです。それが故に、周りが見えなかったり、自身の状態を把握できないといった問題が生まれるのです。

『通常』とかは使いやすい言葉ですが、実は曖昧さを残しており、業務を行う上では具体的な作業内容を明らかにすることが重要なのです。職場としてのあるべき姿・目標、活動方針、作業内容の具体化、現場で発生している事象を明らかにし、問題・課題の抽出、解決策の検討、実証、次の行動の明確化、を確認しながら実践していくことが必要です。

  • 『通常』(従来から行っている)業務を止める(振り返る)勇気
  • 『通常』(だと思い込んで行っている)業務を止める(やめる)勇気

2つの意味があるということを認識することこそ、企業・職場の継続的成長には必要不可欠なのです。