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なぜ、システムズエンジニアリングに興味を持ったのか???

なぜ、システムズエンジニアリングに興味を持ったのか???

弊社のスタッフ紹介のところで掲載していますが、私は自動車OEMにてADAS※1の開発に携わっていました。

ADASは昨今、話題性や注目度が高いのですが、開発は非常に大変です。自動車の電装品のネットワーク(電子プラットホーム)の写真を掲載しましたが、ADASはADAS ECUを軸に数多くの電装品と連携制御を行っています。

例えば、走る(エンジンECU、HEV※1 ECU、トランスミッションECUなど)・曲がる(EPS※1 ECU)・止まる(ESC※1 ECU、EPB※1 ECU)機能の他、車両状態や警報を知らせる(メーターECU、ナビゲーションECUなど)機能、乗員の乗車有無や居眠りなどの状態を検出する(乗員検知ECU)機能、故障診断機能、車載ソフトアップデート機能(OTA※1)など、さまざまです。

※1 ADAS:Autonomous Driving Assist System(高度運転支援システム・自動運転システム)、HEV:Hybrid Electric Vehicle(ハイブリッド式電気自動車)、EPS:Electric Power Steering(電動パワーステアリング)、ESC:Electric Stability Control(電子式横滑り防止装置)、EPB:Electric Parking Brake(電動パーキングブレーキ)、OTA:Over the Air(ワイヤレスでの車載ソフトウェアアップデート機能)

開発は各機能ごとで組織分担されており、開発の実務担当者はそれぞれの開発に注力するわけですが、製品として成立するためには各機能の連携が必須条件です。

しかし、実務担当者は他の機能を詳しく知っているわけではないし、自部署の組織・職場の文化やノウハウ、ルールなどの違いにより、認識齟齬、理解齟齬が発生することがしばしばあります。これによって、開発の遅延⇒生産延期や製品の品質悪化といった悪影響が発生します。

そういった問題を無くすためにプロジェクトを達成させる手法、それがシステムズエンジニアリングです。私はADAS開発の中でも機能安全担保の旗振り役を任されました。「機能安全=システムが故障してもユーザーおよび関係者の安全を担保する」、命を預かる自動車開発では非常に重要な仕事であり、安全担保できないと製品として世の中に送り出すことができません。安全開発の分野において、システムズエンジニアリングは切って切れないものです。

こうしたことがきっかけでシステムズエンジニアリングの勉強を始めたのですが、勉強してみるといろいろな領域・分野、シーンで応用できると感じたのです。前回のブログでお話しした心理学との関わりについても同様です。

まだまだノウハウが蓄積されたわけではないですが、様々な業界の方々と接しながら生産力の向上に貢献していきたいと思います。