SERVICE & TOPICS サービス・最新トピック

オートモーティブ・ソフトウェア・フロンティア雑感

2021年2月16日~2月18日の3日間、自動車車載ソフトウェア最新動向に関するカンファレンスがオンラインにて開催されました。私自身4年ぶりの参加でしたが、その間に自動車を取り巻く環境や、自動車における電装部品、特にソフトウェアの依存度の急激な高まりを実感しました。

今回のカンファレンスではMaaS(Mobility as a Service)、将来における新しい自動車サービスにおける電子システム開発の現状、将来課題が明示されました。

私は4年前まで自動車OEMにてSAE Level2~3のADASの企画・先行開発を担当していました。それが2020年に各OEMで実用化され、感慨深いものがあります。

一方で、自動車の電子システムにおける課題も多くなってきました。1つ目は車載ECUの増加です。現在、1台の自動車に100個近くのECUが積まれております。これにより電子プラットホームの複雑化や、ECU搭載空きスペースの減少などの課題があります。現在、既存のECU機能を統合して、ECUの数自体を少なくする動きがあります。

2つ目は、サイバーセキュリティの問題です。自動車の電子システムは1台の車両内で完結する、いわゆるスタンドアローンで使われることが多かったので、サイバーセキュリティ対策で他の民生機器より遅れをとっていました。近年、故障診断や記憶媒体との接続、電波を用いたConnectサービスの普及により、自動車も同様のサイバーセキュリティ対策に迫られています。

3つ目は自動車インフラの問題です。先に述べたサイバーセキュリティもそうですが、自動車と他車や様々なインフラとの通信をどのように整備していくか、ということです。例えば、通信電波の周波数や規格、通信速度および通信品質の確保、インフラ側の整備など、挙げるとキリがありません。IoT関連に関しては日本は他国よりはるかに遅れている状況です。

課題を全て挙げるにはスペースが足りないのですが、将来の自動車社会に対して、弊社としてどのように貢献していくか、改めて考えさせられる機会になりました。

弊社は各自動車OEMや車載部品サプライヤ、認証機関、大手ツールベンダー、他業界企業(鉄道、建設、電機など)、学術団体と繋がりを持っています。これらの企業・団体との繋がりを大切にして、豊かな社会の構築に貢献していきます。